シベリアン・ハスキー

シベリアン・ハスキーとはどんな犬?

●体高:50.5~60cm

●体重:15.5~28kg

●抜け毛:多い

●吠えやすさ:中くらい

●運動量:多い

特徴

シベリアン・ハスキーは独立心が強く好奇心旺盛で、散策が好きです。庭のフェンスは、高くないと飛び越えることがあります。また、掘ることが好きな個体もいて、フェンスが深く地面にささっていないと掘った穴から外へ出てしまいます。もともとソリ犬として用いられていましたから、持久力に優れています。そのため、散歩は長くとってあげるのがよいです。しかも、ジョギングが好きな飼い主なら、シベリアン・ハスキーは、よいジョギング相手となるでしょう。ただし、簡単に飼育できる犬種ではなく、忍耐強くしつけを行えることが要求されるため、初めて犬を飼う人やおどおどした感じの性格の人には不向きな犬種と言えるでしょう。

 

狼のような顔つきで精悍な表情をもつシベリアン・ハスキーは、左右の瞳の光彩が異なるバイアイ(bi-eye)という目をもつ個体もいます。被毛は、ダブルコートの二重構造になっており、下毛は密生しており、上毛はより長くなっています。耐寒性が強く、氷点下50度にも耐えられると言われています。換毛期には、とても毛が抜けますので、ブラッシングをこまめにしてあげましょう。

 

歴史

シベリアの北東端に住むチュクチという民族に長きにわたって飼育されていた犬種です。名前のハスキーという部分は、遠吠えがハスキーボイスであることから付けられたという説もあれば、英語のエスキモー(husky)から取ってつけられたという説もあります。また、祖先犬は定かではありませんが、最も古い犬種の1つにさかのぼることができ、スピッツ系の血を引くとかアラスカン・マラミュートやサモエドと祖先犬を共にするとか言われています。

 

そして、この犬種が、アラスカに輸入されたのは、アラスカのノーム(Nome)市における ノーム・ゴールドラッシュ(およそ1899~1909年)の時と考えられており、後にアメリカ全土やカナダに広がりました。当初は、ソリ犬として用いられていましたが、すぐに家庭犬やショードッグとしての地位を獲得して行きました。また、1908年に始まった「全アラスカ懸賞金レース(All-Alaska Sweepstakes)」(ドッグレース)にシベリアン・ハスキーのチームが初めて出場したのは1909年だとされており、1910年には優勝するほどでした。この、極限まで犬を競わせるレースは、657kmほどの距離を走るものであり、今日でも続いています。

 

そして、1925年1月には、アラスカのノーム(Norm)市でジフテリアが流行しそうだと気付いた医師がいました。しかし、その流行を食い止められる血清は、1609キロ離れた所にありました。その頃、気候は酷寒の氷点下で、航空機のエンジンは凍り、動きませんでした。そのため、列車とシベリアン・ハスキーが運搬に使われることになりました。そこで、シベリアン・ハスキーの複数のチームは血清をリレー形式で約1,000キロの距離を5日半かけて運んだと言われています。このニュースは、アメリカ全土に広がり、ニューヨークのセントラル・パークには、その最後の区間を走ったチームの主導犬であったバルト(Balto)像が飾られているほどです。

 

その他、アメリカ人のロバート・エドウィン・ピアリー(Robert Edwin Peary)による北極点探険やノルウェー人のロアール・アムンセン(Roald Amundsen)やロバート・ファルコン・スコット(Robert Falcon Scott)の南極大陸探検においても活躍しました。また、第二次世界大戦時には、アメリカ軍用の北極圏救難隊(Arctic Search and Rescue Unit)にも用いられました。

 

最後に、シベリアン・ハスキーが公認を受けたのは、アメリカ・ケネル・クラブ(AKC)においては1930年、カナダ・ケネル・クラブにおいては1939年のことでした。

 

ちょこっとコラム

●人気漫画「動物のお医者さん」(作・佐々木倫子、出版社・白泉社)に登場しています。

 

●JKC(ジャパン・ケネル・クラブ)が公開している登録頭数によると、2001年の47位からどんどん順位を上げ、2013年には29位になっています。